201002
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(1)10-02交通事故にみる「第一当事者率」交通事故にみる「第一当事者率」第1当事者数第1当事者率 =×100 (%) 第1+第2当事者数 第一当事者率は、事故年により違いはありますが55~59歳から60~64歳にかけての大きな上昇も見ることが出来ます。一時不停止比率の上昇には、加齢に加えて世代の影響があると言えるのではないでしょうか。 信号無視(図10)を見ますと、なべ底カーブの線形がどの事故年においてもおおむね合っているので、加齢に伴う影響が大きく25~44歳位を底にして、若いほど・高齢ほど比率が高くなると言えます。 このように見てくると、出会い頭事故比率に世代の影響があるのは、一時不停止という運転行動に世代の影響があるためと考えることが出来ます。 前章と同じく衝突相手が四輪の場合について、第1当事者率を示しました。(図11)。交通事故に直接関与した当事者は2人存在し、より重い過失を犯した方の当事者を第1当事者、相対する方の当事者を第2当事者と呼んでいます。とすると、第1当事者率が高い方が、より過失を犯しやすいと解釈することが出来ます。図のように、どの事故年でも35~39歳前後を底にして若いほど、高齢ほど高くなっていて、年齢に因るものであることが分かります。しかし、若干ですが高齢者の第1当事者率は、事故年と共に低くなっています。図10 年齢層別 1当普通・軽乗用車の信号無視違反比率(衝突相手;四輪車)
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