201003
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10-03()交通事故の背景要因について交通事故の背景要因について【横転車両の衝突直前速度の影響】 横転した車両の衝突直前速度の影響を見てみましょう。衝突直前速度とは、事故の回避操作(ブレーキング等)をする直前の速度です。 図10は車両単独事故の際の衝突直前速度と車両横転の発生率を示したグラフです。これを見ると、衝突直前速度が高いと横転の発生率も高くなっていることがわかります。つまり速度が高いと横滑りや路外逸脱などにより車両の不安定な状態を招きやすいことを示しています。 車両単独事故の道路種別の横転発生状況を見ると(図11)「高速道路など」が高くなっていることがわかります。 また、図12は車両相互事故の被側突車について、自車の衝突直前速度と車両横転の発生率を示したグラフです。車両相互事故(被側突車)でも車両単独事故と同様に衝突直前速度が高いと横転の発生率も高くなっていることがわかります。その一方で、時速20km以下であっても、車両の横転が発生しています。 これは相手車両の速度が高い事故事例でした。つまり自車の速度が低くても衝突相手の速度が高ければ横転する可能性があります。

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