201006
11/32

10-06(10)国土交通省自動車交通局第第11 目目 的的 我が国の大気環境については、近年環境基準の達成状況に改善傾向がみられるものの、二酸化窒素(N02)及び浮遊粒子状物質(SPM)の環境基準が達成されていない地域が依然として残っている状況にある。 特に、大気汚染への影響度が大きいディーゼル車については、昨年10月からポスト新長期規制が順次適用される等、逐次にわたる新車対策が実施されてきているが、引き続き環境基準の早期達成とその維持に向けて、使用過程車を含めたディーゼル車の排出ガス対策の推進が求められている。 また、重油を軽油に混和する等により製造されるいわゆる不正軽油を自動車用燃料として使用することによる、黒煙等の有害物質の増加が懸念されている。さらに、不正軽油は、排出ガス規制の強化等に対応するため排出ガス浄化に係る構造装置が高度化しているディーゼル車に大きな悪影響を及ぼすことから、自動車の本来の性能を確保する観点からも、不正軽油の使用防止が強く求められている。 ー方、自動車の地球温暖化対策の推進も重要であり、自動車単体の燃費性能を向上させることに加えて、駐停車時のアイドリングストップ、急発進や急加速の防止、交通の状況に応じた安全な定速走行といった、いわゆるエコドライブを普及していくことが不可欠である。 このような状況を鑑み、使用過程ディーゼル車が排出する大気汚染物質等の低減に取り組むため、自動車関係諸団体等の協力のもと、「ディーゼル・クリーン・キャンペーン」を全国的に展開する。 第第22 重重点点実実施施期期間間 1.「不正改造車排除強化月間」(平成22年6月1日(火)から6月30日(水)までの1か月間) 2.「自動車点検整備推進運動強化月間(秋季実施予定)」(平成22年10月1日(金)から10月31日(日)までの1か月間) 第第33 実実施施機機関関 国土交通省が実施主体となり、自動車検査独立行政法人に本運動への支援を求め、次の関係団体の協力を得て本運動を推進する。 一般社団法人日本自動車工業会、(社)日本バス協会、(社)全国ディーゼルポンプ振興会連合会 (社)全日本トラック協会、(社)日本自動車整備振興会連合会、 (社)日本自動車販売協会連合会 第第44 実実施施事事項項 本キャンペーンの実施にあたっては、同時期に実施される「不正改造車排除強化月間」及び「自動車点検整備推進運動強化月間(秋季実施予定)」の主旨と整合性をとりながら連携して実施する。 1.「不正改造車排除強化月間」中は、不正改造車の排除の観点から、燃料噴射ポンプの封印の取り外し、不正軽油の使用等による黒煙の悪化車両を排除させることを重点とし、以下の事項とする。 (1)ポスター掲出、チラシの配布 各実施機関は、キャンペーンの期間中、ポスターを掲出及びチラシの配布を行う。 (2)黒煙濃度チャートの配布 国土交通省は、街頭検査等の際に自動車使用者に黒煙排出濃度を簡易的にチェックできる黒煙濃度チャートを配布し、黒煙濃度の点検の励行を指導する。 (3)街頭検査の実施 ①黒煙(黒煙測定器による検査。以下同じ。)及び燃料(配備された硫黄分濃度測定器による検査。以下同じ。)を重点項目とした街頭検査を全国的に実施する。 特に、黒煙測定をした結果基準値を超える自動車については、燃料噴射ポンプの封印チェック等を行う。 [協賛団体]ディーゼル・クリーン・キャンペーン実施要領ディーゼル・クリーン・キャンペーン実施要領

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です