201110
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()11-10 b.危険物等の輸送の引き受けに際しては、危険物等の性状、異常時の措置及び防護器材の要否その他安全輸送に必要な情報を荷主から得た上で適正な運行計画を作成する。 特にコンテナ等については、必ず危険物等の収納の有無を確認する。 c.乗務前の運転者に対する点呼時には、当該貨物が危険物であること及びその性状、異常時の連絡体制、通行経路の確認その他安全輸送に必要な注意及び指示を確実に行う。 また、関係省庁の指導の下に発行している日本化学工業協会会員会社の製造する化学製品についての緊急連絡カード(イエローカード)を携行させるとともに、緊急時において、これを活用できるよう日常の教育訓練を徹底する。 d.運転者は運行前に必ず、標識、表示、消火器、固縛状態等が的確であるかどうかの確認の励行を期すとともに、特に、警察庁が11月の1ヶ月間実施する「危険物運搬車両の指導取締り」期間には、危険物車両の安全運行に万全の体制を講じる。 (キ) 国際海上コンテナを積載したトレーラ運行の適正化 国際海上コンテナを積載し、トレーラを運行する場合には、関係法令で定める許可(制限外積載許可または特殊車両通行許可)の取得状況及び許可事項の確認を行う。 また、緊締装置のロックを確実に実施するなど運行の適正化を図る。 (ク) 運輸安全マネジメントの導入促進 輸送の安全確保が最も重要であるという意識を経営トップから現場の運転者まで浸透させるため、運輸安全マネジメントにより絶えず輸送の安全性の向上に努めるよう安全意識の高揚を図る。 (ケ) 車両の管理 a.運行車両は定期点検・整備及び日常点検を確実に実施する。特に大型車両車輪脱落事故の防止のため、自動車点検基準にもとづき、ディスク・ホイールの取付状況等の確認を徹底する。 b.運転手から車両不備の報告を受けた場合は速やかに修復措置を講ずる。 また、故障等の発生に備え、代替車両を予め計画しておく。 c.年末年始時期は、降雪、凍結期となるので、冬期用タイヤとの交換、タイヤチェーンの整備、滑り止め対策等の措置を早目に講ずる。なお、タイヤ交換時には、規定トルクでホイール・ナットを締め付けること、誤組みをしないこと等の注意事項に留意する。 d.無車検車両、無保険車両は運行しない。 e.過積載を助長する不正改造及び大型車の速度抑制装置(スピードリミッター)不正改造は絶対に行わない。また、安全運行の妨げとなる装飾板、着色フィルム等の取り付けについても禁止させるように徹底する。 ②.安全運転の徹底 (ア) 追突の防止 一般道路・高速道路での追突死亡事故が多発していることから、同種の事故の防止についての指導を徹底させる。 a.定められた最高速度を厳守する。 特に年末年始は、交通量の増加と降雪、凍結等による路面変化が予想される時期でもあるので、交通、道路、気象等の状況を確認し、これらの状況に適応した安全速度で走行する。 b.十分な車間距離を保持する。 特に高速道路においては、前走車への無理な追随走行や割込みはしない。 c.脇見運転、漫然(ボンヤリ)運転をしない。 特に高速道路においては、常に先行車の挙動や道路状況に十分注意し、これに適応した運転操作を励行する。 d.運転中は、携帯電話等を使用しない。やむを得ず使用する場合には、安全な場所に停車し使用する。 (イ) 飲酒運転等の厳禁 酒気帯び・飲酒運転又は覚醒剤の使用は絶対行わない。特に年末年始は飲酒の機会も多いと思われるが自己管理を徹底させ、飲酒の際は残留アルコールにより翌日酒気帯び運転となることのないよう飲酒量及び飲酒時間に十分注意する。 (ウ) 歩行者等の保護 歩行者及び自転車利用者(特に子どもと高齢者)の、安全を確保する。特に年末年始は人出が多いため、十分な注意が必要である。危険が予測される場合は減速運転を励行するとともに、夕暮れ時と夜間時の走行には、特に注意をするよう徹底する。 (エ) 交差点における事故防止
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