201112
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(15)11-12左右のタイヤの空転に著しい差が生じると危険なスピンに直結 駆動輪の空転スリップは、発進時だけではなく、走行中にもアクセルを踏み込み過ぎると、しばしば、簡単に発生します。しかし、走行中のクルマは、大きな運動エネルギーで慣性力の方向に進行し続ける力がありますので、左右の駆動輪が同じように空転する限りは危険が生じませんので、ドライバーも気づかないことが多い。しかし、路面上の氷雪の有無などの影響で、左右のタイヤの空転に著しい差が生じると、クルマは瞬時に進路のコントロールを失ってしまいます。 左右のタイヤの接地路面の状態が異なっているときは要注意 特にタイヤが接地する路画の状況が左右で著しく異なっている路画を走行しているときの不用意なアクセル操作は、滑りやすい路面に接地している側のタイヤのグリップだけが失われて進路のコントロールを瞬時に失ってしまう危険性が高くなります。そこで走行中は、左右のタイヤの路面状況にも十分注意して、左右のタイヤの路面状況が違うときは、決して不用意なアクセル操作をしないことが肝心です。 トレーラ側が先にロックするとトレーラ・スイングが発生する 特にトレーラの場合、冬道での車輪ロツクは大きな危険が生じますが、なかでも最も多く発生しているのは、トレーラ・スイング現象です。これは、トレーラ側 (後輪)のタイヤが先にロックした場合に発生し、トレーラ部が右または左に (カーブではカーブの外側に)大きく振られてしまい、車線を逸脱する危険に直結します。特に空車時、下り坂やカーブ走行時のブレーキングに要注意 トレーラ・スイングは、特にクルマの後部が軽くなる空車時、下り坂やカーブ走行時に発生しやすく、ブレーキのかけ過ぎが基本的な原因ですから、特に空車時のブレーキングには、十分な注意が必要です。また、積み荷が荷台の中で踊るような状態で積載されていたりすると、カーブ走行時にスイング現象を招く危険性が高まりますので、積荷の状態にも十分な注意が必要です。 なお、少しでも振れを感じたら、むやみにハンドルで対処せず、直ちにブレーキを解除してやることが肝心です。雪道の安全運行雪道の安全運行

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