201207
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(3)12-07全日本トラック協会平成24年6月要望事項結果1.高速道路における大型貨物自動車の最高速度規制の緩和高速自動車国道における最高速度は、車両総重量が8トン以上及び最大積載量が5トン以上のトラックは80Km/時に規制されている。同一車線上を最高走行速度が異なる自動車(乗用車等は100Km/時)が混在することは、高速道路の円滑な走行を確保する観点から好ましくない。・警察庁の交通死亡事故統計によれば、事業用大型貨物自動車の死亡事故件数は平成18年以降減少してきている。一方、大型貨物自動車や中型貨物自動車が時速80キロで追い越しをかける場合、2車線を長時間(長距離)にわたり占有して他の車両の交通の流れを阻害しているとの指摘もある。このため、高速道路における大型貨物自動車(総重量11トン以上、最大積載量6.5トン以上)、中型貨物自動車(総 重量8トン以上11トン未満、最大積載量5トン以上6.5トン未満に限る。)の最高速度規制を、現行の80Km/時からスピードリミッターの作動範囲(90Km/時超)に至らない90Km/時に引き上げることとされたい。警察庁道路交通法施行令第27条第1項第2号高速自動車国道における法定速度については、交通事故の発生実態等に基づき、必要に応じ、見直しを行っているところですが、大型貨物自動車に係る交通事故について死亡事故率が普通乗用自動車に比べて高いこと、高速度での事故は重大事故となるおそれが高いこと等から、大型貨物自動車の法定最高速度を80キロメートル毎時としていることは合理的であると考えられます。したがって、御提案に応じることはできません。2.トラック・トレーラの車検期間の見直しについて車両総重量8トン未満のトラックについて、初回車検期間が平成12年に延長されたが、自動車技術の進展、ユーザー負担の軽減の観点から①車両総重量8トン以上のトラック・トレーラについても、初回車検の期間を2年にされたい。②8トン未満のトラックについては、2回目以降についても期間を2年にされたい。国土交通省道路運送車両法第48条、第58条、第61条自動車検査制度は、安全確保・環境保全のために重要な制度であり、車検期間の延長の検討に当たっては、交通事故・環境汚染の状況、自動車ユーザーの保守管理状況、部品の耐久性、諸外国の状況等、多くの視点から総合的に検討を行う必要がある。・このため、国土交通省では、これらの状況を継続的に注視しており、直近では平成17年に、小型二輪車以外は、現在の車検期間が適当であるとの結論が得られている。今後とも交通事故・環境汚染の状況、自動車ユーザーの保守管理状況など自動車を取り巻く状況の変化を見ていく必要があるが、これらの状況の変化のないことから、当面、現在の車検期間が適当と認識している。平成23年度 規制改革に関する要望と結果平成23年度 規制改革に関する要望と結果
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