201209
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(23)12-09京都労働局 今夏の職場における熱中症の予防については、平成21年6月19日付,基発第0619001号「職場における熱中症の予防について」を基本対策とし、平成24年5月18日付,基安発0518第1号「平成24年の職場での熱中症予防対策の重点的な実施について」を重点対策として推進しているところですが、本年7月中旬以降の急激な気温上昇に伴い、下記のとおり、職場における熱中症を原因とした死亡災害が多発しています。記 1 今夏(平成24年)の職場における熱中症による死亡者数は、7月末時点で15名に達し、記録的猛暑であった 平成22年の死亡者数に次ぐ状況です。(1)業種別内訳 建設業13名、警備業2名(2)月旬別内訳 7月中旬6名、7月下旬9名(3)都道府県別内訳 岩手県1名、宮城県4名、群馬県1名、埼玉県2名、東京都1名、富山県1名、福井県1名、静岡県1名、愛知県1名、 三重県1名、福岡県1名 (平成24年8月1日までの速報値。なお、平成22年の熱中症による死亡者数については、平成22年7月26 日時点での速報値が13名、7月末までの確定値が27名。)2 平成24年の梅雨明けは、沖縄で6月23日ごろ、奄美で6月29日ごろ、九州南部・九州北部で7月23日 ごろ、四国・中国・近畿・東海・関東甲信で7月17日ごろ、北陸で7月18日ごろ、東北南部・東北北部で 7月26日ごろとなっており(気象庁発表速報値)、梅雨明け以降に死亡災害が多発している状況です。3 熱中症対策関連情報は、「職場における労働衛生対策」で確認できますのでご活用下さい。 htpp://www.mhlw.go.jp/ bunya/roudoukijun/anzeneisei02.html4 災害の概要(速報のため変更の可能性あり)都道府県業種時間帯概要(速報のため変更の可能性あり)1岩手木造家屋建築工事業18時頃木造家屋建築で基礎型枠作業を行っていたところ、休憩中にふらつき、その後痙攣し始めたため搬送したが、その後死亡した。2宮城建築工事業15時頃土間配筋作業中、暑さを訴え、自動販売機に向かって歩き出したところ、倒れた。3宮城土木工事業10時頃復旧工事でブロック積みを行っていたところ、気分が悪くなり、事務所で休憩後、帰宅したが帰路で意識を失い、その後死亡した。4富城建築工事業11時頃道路工:事の作業に従事し休憩をとっていたところ、休憩後に気分が悪くなり、意識を失った。5富城土木工事業10時頃災害復旧工事でダンプトラックの誘導を行っていたところ倒れ、その後死亡した。6群馬電気工事業11時頃メッキエ場の電気設備改修工事で、管理業務に従事、休憩終了後に呼吸停止 しているところを発見され、搬送されたが、その後死亡した。7埼玉建設業14時頃本造二階建て家屋解体工事で、被災者が座り込んでいるところを同僚が声を掛けても応答がなく救急搬送され、その後死亡した。8埼玉水道工事業15時頃水道管工事で単独作業中、被災者の様子がおかしいところを施主が発見、その後死亡した。9東京警備業14時頃整備補修工事の警備員として交通誘導を行っていて、休憩をしていたところ、倒れているところを発見され、その後死亡した。10富山警備業15時頃舗装補修工事の交通誘導を行っていだところ倒れ、その後死亡した。11福井電気通信工事業15時頃鉄筋コンクリート造りの建物の屋内で電気工事を行っていたところ、倒れ、死亡した。12静岡木造建築工事業16時頃住宅の塗装工事で、単独で高圧洗浄を行っていたが、倒れているところを発見され、搬送されたが、その後死亡した。13愛知建設業12時頃 電カマンホールの点検を実施していたところ、被災者がふらついているところを発見、救急搬送され、その後死亡した。 14三重土木工事業17時頃 舗装改良工事で、荷降ろし作業を行っていたが、気分が悪くなったため、救急搬送したが、その後死亡 した。 15福岡建設業10時頃 外壁改修工事で足場の解体作業中、気分が悪くなり、同僚が意識不明となっているところを発見、その後死亡した。 今夏の職場における熱中症予防対策の徹底について今夏の職場における熱中症予防対策の徹底について
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