201607
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16-7(16)平成27年の職場における熱中症による死傷災害の発生状況について平成27年の職場における熱中症による死傷災害の発生状況について京都労働局気象庁の暖候期予報によれば、平成28年の暖候期(6~8月)は、特に西日本では気温が平年並みか平年より高くなることが予想されていることから、熱中症による労働災害が多く生することが懸念されるところです。以下にあります、平成27年の熱中症による死傷災害発生状況を参考にしていただき、基本対策及び重点通達に基づく職場における熱中症予防対策に一層の取組をお願いいたします。◇ 職場における熱中症による死傷者数の推移過去10年間(平成18~27年)の職場での熱中症による死亡者数、および4日以上休業した業務上疾病者の数(以下、合わせて「死傷者数」という。)をみると、平成22年に656人と最多であり、その後も400~500人台で推移している。平成27年の死亡者数は29人と比べ17人増加し、死傷者数は464人と、依然として高止まり状態にある。◇ 業種別発生状況(平成23~27年)過去5年間(平成23~27年)の業種別の熱中症による死傷者数をみると、建設業が最も多く、次いで製造業で多く発生しており、全体の約5割がこれらの業種で発生している。◇ 月・時間帯別発生状況・月別発生状況(平成23~27年)過去5年間(平成23~27年)の月別の熱中症による死傷者数をみると、全体の9割が7月および8月に発生している。・時間帯別発生状況(平成23~27年)過去5年間(平成23~27年)の時間帯別の熱中症による死傷者数をみると、14~16時台に多く発生している。なお、日中の作業終了後に帰宅してから体調が悪化して病院へ搬送されるケースも散見される。◇ 作業開始からの日数別発生状況(平成23~27年)過去5年間(平成23~27年)の、作業開始日から熱中症発生日までの作業日数別の死亡者数をみると、全体の5割が「高温多湿作業場所」で作業を開始した日から7日以内に発生している。◇ 平成27年の熱中症による死亡災害の詳細平成27年に熱中症によって死亡した全29人について、その発生状況は以下のとおりである。【全体の概要】(1)29人のうち、28人については、WBGT値(暑さ指数)の測定を行っていなかった。(2)29人のうち、26人については、計画的な熱への順化期間が設定されていなかった。(3)29人のうち、17人については、自覚症状の有無にかかわらない定期的な水分・塩分の摂取を行っていなかった。(4)29人のうち、13人については、健康診断が行われていなかった。

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