201701
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17-1(2) また、環境対策委員会が主体となり、京都市左京区の銀閣寺山国有林「トラックの森」において、京都府トラック事業青年協議会・女性経営者さつき懇話会の方々の協力の下、子供たちを含む一般市民の方々とスタッフ含めて総勢90名を超える参加により、林業体験(約100本の植樹、下草刈り、木工工作など)、森の観察等を行い、豊かな自然環 境を守る取組を行ったところでありますが、本年も引き継ぎこの取組みを進めていくこととしております。昨年は「第40回全国育樹祭」が京都府において開催され、「トラックの森」事業の取り組みが紹介されるなど、業界の環境への取り組みが、広く知れわた ったのではないかと思っております。 各事業者におかれましても、環境問題への更なる取組をお願いいたします。3.労務対策について 平成22年の労働基準法改正で、中小企業にはその適用が猶予されておりました一定時間を超える時間外労働に対する割増賃金率について、中小企業への猶予が廃止されることとなり、他業種と比べて長時間労働の比率が高いトラック業界では、労働時間の改善に向けて取り組むことが必要となっております。 一昨年、国土交通省や厚生労働省、経済産業省等の行政機関に加え、経済団体や労働組 合、運送業界、荷主企業等を構成員とする「トラック輸送における取引環境・労働時間改 善京都府地方協議会」が設置され、今年度と来年度の2年にわたりパイロット事業(実証実験)を行い、この結果を、長時間労働の抑制に向けた環境整備や労働条件の改善に生かして行くこととしております。 当業界の人材不足が顕著となっているため、昨年は、業界のイメージアップを図るためのラジオCM放送やポスターの作成を行いました。また、公立高校進路指導部長常任委員会の会議に出席し、トラック業界の現状と環境改善等の取り組みについて説明いたしましたが、次年度は、就職説明会の開催などを検討したいと考えております。併せて、準中型自動車運転 免許が本年3月12日よりスタートしますので、新たに免許を取得する若者にはこの免許を取得し て当業界に来てくれるようPRをしてまいりたいと存じます。4.適正化事業実施機関の取組について トラック運送業界では、平成2年の「規制緩和」により参入規制が緩和され、新規算入事業者の急増と市場競争の激化をもたらしました。こうした規制緩和の弊害を是正するため、国では近年、社会的規制が強化される方向となっており、近年では平成18年「運輸安全マネジメント」の導入、平成21年「事業用自動車安全プラン2009」の導入等、安全に対する取組が強化されてまいりました。特に、平成25年には処分基準 が改正され、悪質・重大な法令違反(点呼・定期点検の未実施・労働時間(乗務基準)等々)が確認された場合は、30日間の事業停止処分が行われるなど、より厳しい法令 遵守が求められております。 また、昨年8月には、ドライバーの労務・健康管理について改善を図り、運行の安全 を確保すべく、健康診断受診の徹底が図られております。 皆様にお届けしております「運輸安全マネジメントカレンダー」や「運行管理ガイドブック」などにより、運行前・後の点呼時におけるドライバーへの的確な指導・アドバイスに活用していただき、経営者・管理者・ドライバーが一丸となって、安全意識の向上に繋げていただければ幸甚です。 安全性評価事業(Gマーク)につきましては、京都府下において既に406事業所の認定(27年度末)があり、新たに33事業所が申請されております。 また、書面化の推進など取引の適正化、労働災害の防止など、トラック運送事業者と 荷主企業等関係者が共有し、連携して取り組むべき多くの課題があることを踏まえ、こ れらの課題に的確に対応するため各種のセミナーを開催することとしております。
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