201704
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(23)17-4「STOP!熱中症クールワークキャンペーン」の実施について「STOP!熱中症クールワークキャンペーン」の実施について京都労働局長熱中症の予防については、第12次労働災害防止計画(以下「12次防」という。)において、重点とする健康確保・職業性疾病対策の一つとしてあげられており、平成20年から24年までの5年間と比較して、平成25年から平成29年までの5年間の職場での熱中症による休業4日以上の死傷者の数(各期間中(5年間)の合計値)を20%以上減少させる、との目標が設定されているところです。これまで、平成21年6月19日付け基発第0619001号「職場における熱中症の予防について」に基づく対策をはじめとして、毎年、重点事項を示して、その予防対策に取り組んできたところですが、12次防期間中の発生件数は、平成29年1月現在の速報値で、平成20年から24年までの5年間の発生件数の95%に達し、あと1年を残して、12次防期間中の目標件数を上回る状況となっています。このうち、平成28年における熱中症の発生状況は、死亡災害については対前年で大幅増加となった平成27年を下回り平成26年並みになりましたが、死傷災害については、平成27年と同程度となる見込みです。熱中症の予防のためには、その発症の評価指標となるWBGT値(暑さ指数)を測定し、その結果に基づき適切な措置を講じることが必要ですが、今般、簡易にWBGT値を測定できる「電子式湿球黒球温度(WBGT)指数計」について、その精度を担保するための日本工業規格が制定され、HSB7922として3月21日に公示される予定となっています。このような状況を踏まえ、日本工業規格に準拠したWBGT測定器の普及を図り、職場における熱中症予防対策の徹底を図ることを目的として、関係省庁及び関係団体との連携の下、標記キャンペーンを実施することといたしました。つきましては、貴会におかれましても、キャンペーンの趣旨を踏まえ、会員事業場に対し、その御周知を図っていただきますとともに、各事業場において確実な取組が行われますよう、特段のご配慮をお願いいたします。◇期 間:平成29年5月1日から9月30日まで。なお、4月を準備期間とし、政府全体の取組である熱中症予防強化月間の7月を重点取組期間とする。◇各事業場の実施事項(1)準備期間中に実施すべき事項ア WBGT値(暑さ指数)の把握の準備:測定器は容易に持ち運びできるもの。イ 作業計画の策定等:夏期の暑熱環境下は、作業の中止や休憩時間の確保。ウ 設備対策の検討:簡易な屋根、通風又は冷房設備等の設置を検討。

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