202310
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All rights reserved,Copyright(C)National Agency for Automotive Safety & Victims’Aid 一般に、性格特性の強い偏りを矯正するには時間を要するといわれますが、感情的傾向の矯正も即効は期待できません。まず感情統制の方策を知らせることが第一です。そこで、それを日頃から実行させてみることです。失敗はつきものですが、それにこりずに反省を繰り返し、根気よく続けさせます。この実行を支える“やる気”が重要な鍵となります。自己啓発への動機づけとでもいえましょうか。それが助言を通して与えられれば理想的です。このような人には、深呼吸をさせて気分転換をはからせることなどもよい方法です。緊張を小出しにさせて、心に閉じこめさせないこと、一方、冷静な気持ちを長続きさせるには、常日頃の心掛けが大切で、心にゆとりを持たせることがポイントとなります。感情の統制には、予防法と鎮静法(消火法)が考えられますので、次のような方策を運転者に伝えることがポイントとなります。 ア  割り込まれたときに声を出して文句を言っても、その後、必ず笑顔を作って気分を変える。 イ 煽られたときには「急ぎの用かな」と善意に解釈して道を譲る。 ウ 音楽を聴いたり、歌ったり、背筋を伸ばして気分転換をする。 エ カッとなると「血圧が上がって体に悪い」と損得勘定をする。 オ  「いまイライラしてるな」と、まるで別の自分が他人として自分を見ているように、自分を分析してみる。「感情の安定性」この特性は、「いらいらしがち(焦燥的傾向)、すぐかっとなるなどの衝動的あるいは興奮的傾向」、「怒りっぽい、すぐしょげるなどの感情的傾向」、そして、「気が変わりやすいなどの意思の不安定な傾向」をみるものです。要約すると、“いらいら、かっか、不安定”と覚えてください。〜ナスバは安全・安心のパートナー(vol.8)〜NASVA 京都支所通信運転適性診断         今回からは運転に影響を及ぼす性格面についてご紹介いたします。助言・指導のポイントナスバ京都支所HP:https://www.nasva.go.jp/電話:075-694-587820

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