危機管理術
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 労働時間や運転時間を守っていても、長距離運転や深夜運転では、眠気に襲われることがあります。 健康な運転者のための眠気防止策を紹介しますので参考にしてください!強い光を浴びると身体が目覚めます! 仮眠後や夜間の休憩時は、なるべく自動販売機の前や明るい照明の下に身体を置き、強い光を浴びましょう。夜間でも、強い光を浴びると「メラトニン」という眠気を誘うホルモン分泌をおさえるので、目覚まし効果があります。仮眠は30分以内が安全、長い仮眠は4時間以上とる! 脳生理学の最近の研究によると、短い15分~30分の仮眠は疲労回復効果があると言われていますが、それ以上の中途半端な仮眠は、かえって眠気を誘うので運転の途中では危険と言われています。 30分よりも長い仮眠をとるときには、思い切って4時間以上の睡眠をとりましょう。4時間以上であれば分割休息期間にカウントでき、運行管理上のメリットもあります(分割休息の場合、合計10時間以上必要―36頁も参照)。90分に1回の休憩が効果的 人間の身体は90分のリズムで活動と休憩を繰り返しています。 眠っているときも同じで、強い眠気は90分周期でやってきます。 人間が活動を活発に維持できる限界も実は90分が限度で、90分を過ぎるとパフォーマンスが落ちてきますので、90分に1回程度休憩をとると、眠気防止や疲労防止には効果的です。睡眠のメカニズムを知って眠気を防ごう!ドライバーの指導に役立つ参考資料12341入眠➡234567(時間)睡眠の段階一夜の睡眠時間約90分レム睡眠ノンレム睡眠睡眠には、浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠があり、約90分周期で繰り返されている。最初は深い睡眠が現れ、徐々に浅くなる。11長時間運転、長時間労働を見直そう過労運転

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