過積載車両はブレーキへの負担が増え、過積載の割合が大きいほど制動距離が長くなります。全日本トラック協会の調査によると、積載量10トントラックで時速80キロ走行をしている場合、定積載では制動距離50mのところが14トン(40%の過積載)では約59m、18トン(80%の過積載)では約70mと、それぞれ2割~4割も距離が延びます。過積載のトラックはこれだけ危険!全日本トラック協会「大型トラックの安全走行に関する調査報告書」より事故事例過積載で止まれず踏切事故を起こし1億円超の損害賠償! 千葉県で、最大積載量の4倍の山砂を積み込んで走行していたダンプカーが、ゆるい下り坂でブレーキが効かなくなり、前方のJR踏切の警報機が鳴っていたのに気づいたが止まれずに線路に突入し電車と衝突。この事故で68人の死傷者を出しました。 運転者は禁錮2年の実刑判決を受け、民事裁判では荷主等と共に、列車等の物的損害として1億1,197万円の賠償を命ずる判決を受けました。ドライバーの指導に役立つ参考資料定積載(10トン)トラックの過積載時の制動距離(m)(10トン)(14トン)(18トン)23過積載の危険を再認識しよう過積載
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