magazine40
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安全な運行確保を祈念{示察本部長礎藤丼 信 良京都府トラック協会におかれましては、このたび倉1立40周年を迎えられ、まことにおめでとうございます。心からお喜びを申し上げます。貴協会は、昭和22年、京都府貨物自動車運送協会として発足して以来、40年の永きにわたって、トラック運送事業の組織化と貨物運送の近代化、効率化などに努力され、とりわけ、交通事故の防止については、交通安全運動への積極的な参加、講習会や研修会の開催、事故防止コンクールヘの参加などにより、交通マナーの向上、運行管理体制の整備に努めてこられました。こうした御努力に対しまして深く敬意を表する次第であります。京都府下における交通事故は、貴協会並びに会員各位を始めとする府民の皆様方の交通安全ヘの深い御理解と正しい実践活動によりまして、昭和45年以降逐年減少を続けておりましたが、昭和56年以降は、道路交通の過密・混合化の一層の進行等により、再び増加傾向を示しております。事故の内容をみてみますと、二輪車による事故が増加傾向にあること、若年層を中心に交通マナーの悪さが目立つこと。高齢者が関係した事故、特に高齢ドライバーによる事故が増加していること等が特徴となっており、更に、都市部においては、交通渋滞や駐車違反の慢性化が加わり、交通情勢はいささかの楽観も許されない事態となっております。このような事態に対処するため、警察といたしましては、交通指導取締りの強化、都市総合交通規制の推進、交通安全施設の整備、運転者対策の充実、交通安全運動・交通安全教育の推進、違法駐車取締りの強化等交通安全の諸対策を推進しているところですが、このためには、すべての府民の皆様方の深い御理解と積極的な御協力が必要であります。貴協会の皆様方にも、安全運行の確保にむけて、一層積極的なお取組をお願いする次第であります。最近のトラック運送事業を取り巻く環境は、円高、対外経済摩擦などを背景とした物流量の減少のなかで、極めて厳しいものがあると思われます。伝統ある京都府トラック協会並びに会員各位が、この創立40周年を契機として、更に英知を結集され、厳しい経営環境を克服し、安全で適正な貨物運送事業を確立されることを祈念いたしましてお祝いのことばといたします。

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