70nen_kinenshi
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一般社団法人 京都府トラック協会会長 荒 木 律 也 一般社団法人京都府トラック協会は、本年度に創立70周年を迎え、会員皆様方とともに心からお慶びを申し上げます。 当協会は、終戦直後の昭和22年に京都府貨物自動車運送協会として創立、その後法人格を取得、平成25年には公益法人改革に基づき一般社団法人へと移行し、現在では会員数995社、車両数2万台を超え、今日の組織体制を確立し、社会的に認識を高めてきたことは、関係行政機関と諸先輩、会員各位のご努力とご支援の賜物であり、ここに深く感謝の意を表する次第であります。 協会70年の歴史を回顧するとき、戦後国民すべてが荒廃した大地の復興を念じ、燃料や諸資材が欠乏する状況のなか、産業経済の高揚と国民生活安定の要望に応え、力強い動脈として惜しまない輸送サービスの提供と活動を行って参りました。産業界の設備投資、生産性の向上、国内市場の拡大、さらに大衆消費の喚起等による物量の増加と、トラックの機動性と利便性により飛躍的な成長をもたらしました。その後2度に亘る石油ショックや高度成長基調から安定成長基調への様変わり、加えて産業構造の変革による需要の高度化・多様化等物流をとりまく環境も大きく変化してまいりました。 平成2年12月に施行された物流二法により事業が免許制から許可制へ、運賃も認可制から届出制へと大きく緩和され、その結果、過当競争の激化や運賃水準の低下を招くこととなり、さらにバブル景気の崩壊は、国内全体の経済情勢を脅かした末の景況の悪化に加え、軽油引取税の増税、相次ぐ高速道路料金の引き上げ、労働時間の短縮、荷主筋の物流経費切り下げ強要等トラック業界の経営環境は極めて厳しい状況で今日まで推移しております。1創立70周年を迎えて

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